オズボーンのチェックリストの例を無限に作れるChatGPTのプロンプトを紹介
オズボーンのチェックリストとは、アメリカの経営コンサルタント、アレクサンダー・F・オズボーンによって提唱された、アイデア発想法です。
今回はこれをChatGPTに手伝ってもらいます。
INDEX
オズボーンのチェックリストとは
オズボーンのチェックリストとは、以下の9つのチェックリストを考えてアイデア出しを行うというものです。
- 転用:他の目的や用途に転用できないか
- 応用:他の分野で応用できないか
- 変更:形状や構造、機能を変更できないか
- 拡大:大きさや量を増やせないか
- 縮小:大きさや量を減らせないか
- 代用:別の材料や方法に置き換えられないか
- 再配置:配置や順序を変えられないか
- 逆転:上下、前後、左右、時間などを逆転できないか
ここにAIの視点を入れることで、高速化かつ第三者視点を取り入れる趣旨です。
オズボーンのチェックリスト作成プロンプト
以下のようなプロンプトにします。
#命令文:
あなたは過去3,000もの企業を救済した経営プロフェッショナルです。
以下の{ビジネス} をオズボーンのチェックリストに従って分析してください。
出力は{出力フォーマット} に従って作成してください。
#出力フォーマット:
**転用**:
**応用**:
**変更**:
**拡大**:
**縮小**:
**代用**:
**再配置**:
**逆転**:
**結合**:
#ビジネス:”(ここに入力してください)”
上記の(ここに入力してください)の部分に該当するビジネスを入力して行なうだけです。
商品開発のオズボーンのチェックリスト
色々な商品がありますけど「ハンバーガーの商品開発」でもやっておきますか。
ハンバーガーの商品開発のオズボーンのチェックリスト
上記の画像は一部しか写ってないですけど、全文は以下のようになりました。
転用:
– 伝統的なハンバーガーの材料を他の料理で使用。例えば、パティを和食の一品として提供。
– ハンバーガーパンをデザートや異なる種類のサンドイッチに利用。応用:
– ハンバーガーのコンセプトを他の料理に適用。例えば、各国の伝統料理をハンバーガースタイルで提供。
– ヘルシー志向の消費者向けに、植物ベースや低カロリーのオプションを開発。変更:
– パティの種類を変更。例えば、魚、豆腐、または異なる種類の肉を使用。
– ハンバーガーのサイズ、形状、または色を変更して新しい顧客層を引き付ける。拡大:
– ハンバーガーメニューのバリエーションを増やす。例えば、地域ごとの特別メニュー。
– ハンバーガーをフルコースの一部として提供し、高級市場をターゲットにする。縮小:
– シンプルで手頃なハンバーガーに焦点を当て、コストパフォーマンスを高める。
– ミニハンバーガーやスライダーとして提供し、軽食市場に進出。代用:
– 通常の材料を代替品で置き換え。例えば、グルテンフリーのパンやビーガンのパティ。
– 副菜やトッピングを異なるものにすることで、新しい味わいや食感を提供。再配置:
– パティと野菜の層を再配置し、食感や味わいに変化を加える。
– サイドメニューをメインとして提供し、ハンバーガーをサイドにすることで新しいセットメニューを作成。逆転:
– ハンバーガーの概念を逆転させ、「肉を使わない」や「パンなし」のオプションを提供。
– デザートハンバーガーを開発し、甘いフレーバーを前面に出す。結合:
– 異なる国の料理スタイルを結合したハンバーガーを開発。
ChatGPT
– ハンバーガーとドリンクやデザートをセットで提供し、独自のコンボメニューを作成。
眠い人間より発想力があることがわかりますね。
生成AIを使った新サービスを開始する際のオズボーンのチェックリスト
上記のテンプレートでビジネス欄を変数として扱っているので、雑に「生成AIを使った新サービス」と入力するだけで作成可能です。
転用:
– AIの技術を非IT業界で転用。例えば、農業での作物管理や医療業界での診断支援。
– AIのデータ分析能力を教育分野で利用し、個々の学生に合わせた学習計画を作成。応用:
– AIを顧客サービスに応用し、24/7のチャットサポートや自動応答システムを提供。
– AIを利用して市場動向を分析し、新しいビジネス戦略や製品開発に活用。変更:
– AIアルゴリズムを特定の業界やニーズに特化させることで、より効果的なソリューションを提供。
– AIのインターフェースやユーザーエクスペリエンスを改良し、さまざまなユーザー層にアクセスしやすくする。拡大:
– AI技術の適用範囲を拡大し、新しい産業や市場に進出。
– AIの機能を拡張し、より複雑なタスクや分析を可能にする。縮小:
– AIソリューションを特定の小規模ビジネスやニッチ市場に特化させる。
– よりシンプルで低コストのAIツールを開発し、中小企業やスタートアップに提供。代用:
– 従来の人手を要する作業をAIで代替し、効率化やコスト削減を図る。
– AIを用いて物理的な機器やセンサーの代わりにデータ分析や予測を行う。再配置:
– AIの機能を他の技術やプラットフォームと組み合わせ、新たな用途やサービスを創出。
– AIのデータ収集と分析能力を他のビジネスプロセスに統合し、全体的なパフォーマンス向上を図る。逆転:
– AIを使ったセキュリティシステムで、攻撃ではなく防御に重点を置く。
– データ駆動ではなく、直感や人間中心のアプローチを取り入れたAI開発。結合:
– AIとブロックチェーン技術を組み合わせて、セキュリティと透明性の高いシステムを開発。
ChatGPT
– AIとIoT(モノのインターネット)を結合し、スマートホームやスマートシティのソリューションを提供。
なんかもう既にあるものばっかりな気がしますが、それを言い出すと自分で考えろと言われてしまうのでスルーします。
業種によるオズボーンのチェックリスト
AIへの指示のコツの1つとしてよく挙げられるのが「具体的な指示を出した方が良い」ですが、あえて大枠の業種で行なってみます。
オズボーンのチェックリストでいう所の「逆転」です。
モビリティ事業のオズボーンのチェックリスト
今動いてます。
作成結果のスクリーンショットを入れるのは時々見かけますが、作成中のスクショを貼るのは今までみたことがないです。
オズボーンのチェックリストでいう所の「応用」に当たりそうな気がしますが「縮小」かもしれません。
転用:
– モビリティ技術を非交通分野に転用。例えば、自動運転技術を用いた倉庫内の物流システム。
– 電動車両のバッテリーシステムを家庭用や商業用のエネルギーストレージシステムに応用。応用:
– モビリティサービスを観光業界に応用し、カスタマイズされた観光ルートや案内サービスを提供。
– モビリティデータを都市計画や交通システムの改善に応用。変更:
– 既存の車両デザインを変更して、よりエコフレンドリーまたはユーザーフレンドリーなものに。
– モビリティサービスの提供モデルを変更し、サブスクリプションベースやオンデマンドサービスに。拡大:
– モビリティサービスの範囲を拡大し、地方都市や国際市場への進出。
– サービスの範囲を拡大し、乗車以外にも荷物配送や移動式店舗などにサービスを展開。縮小:
– 特定のニッチ市場や特定の顧客層にサービスを特化。
– 小型でコスト効率の良いモビリティソリューションに焦点を当てる。代用:
– 従来の燃料を使用する車両を電気自動車や水素燃料車に代替。
– ドライバーの代わりに自動運転技術を採用することで、運転手不足の問題に対応。再配置:
– 既存の車両や資源を異なる市場やサービスラインに再配置。
– モビリティサービスの一部を他のビジネスモデルやパートナーシップと組み合わせ。逆転:
– 所有から共有へのパラダイムシフトを推進し、個人所有の車両ではなく共有・レンタルモデルを推進。
– 乗車サービスではなく、エンターテイメントや休息の空間としての車両利用を提案。結合:
– モビリティサービスとeコマースを結合し、即時配送サービスを提供。
ChatGPT
– 公共交通とモビリティサービスの結合により、シームレスな移動エコシステムを構築。
webマーケティング事業のオズボーンのチェックリスト
転用:
– Webマーケティングの技術と戦略を他の業界、例えば小売りや教育に転用して、顧客獲得やブランド構築に活用。
– ソーシャルメディア分析ツールを政治キャンペーンや社会運動に応用し、支持者の傾向と反応を分析。応用:
– Webマーケティングのデータ収集と分析手法を製品開発や市場調査に応用し、より効果的な製品戦略を立てる。
– 人工知能(AI)と機械学習を活用し、個々の顧客に合わせたパーソナライズド広告を展開。変更:
– マーケティングキャンペーンの形式やコンテンツを変更し、動画、ポッドキャスト、インタラクティブコンテンツなどに焦点を当てる。
– ターゲット市場を変更して、異なる地域や年齢層、興味に合わせた戦略を採用。拡大:
– サービスの提供範囲を拡大し、Webマーケティング以外にもデジタル広告、SEO、コンテンツマーケティングなどを含める。
– グローバルマーケットに注目し、多言語対応のマーケティングキャンペーンを展開。縮小:
– 特定のニッチ市場や特化したセグメントにサービスを集中させる。
– 小規模ビジネスやローカルビジネス向けに特化したマーケティングパッケージを提供。代用:
– 従来の広告手法をデジタルマーケティング戦略に置き換え、コスト効率と効果を高める。
– 人の代わりにAIを使用してデータ分析や顧客対応を行うことで、リソースの効率化を図る。再配置:
– マーケティングチームの役割やリソースを再配置し、より効果的なチーム構成や戦略を形成。
– Webマーケティングのリソースを新しいプラットフォームやツールへの投資に再配置。逆転:
– 受け身のマーケティングから能動的な顧客エンゲージメントに重点を移し、コミュニティビルディングや顧客参加型のキャンペーンを展開。
– デジタルマーケティングの原則を逆転させ、オフラインイベントやリアルな顧客体験に重点を置く。結合:
– Webマーケティングと他のビジネス領域(例えば、顧客サービス、製品開発、サプライチェーン管理)との統合を図る。
ChatGPT
– 異なるマーケティング手法(例えば、SEO、ソーシャルメディア、Eメールマーケティング)を組み合わせて、総合的なデジタルマーケティング戦略を展開。
「事業」に変更したら無難な答えを回答する傾向にあるようです。
職種によるオズボーンのチェックリスト
意外とこちらだといい感じかもしれません。まだわかんないですけど。
事務職のオズボーンのチェックリスト
転用:
– 事務職で使用されるデータ管理や文書処理のスキルを他の業界で活用。例えば、データ入力やレポート作成の技術を研究やデータ分析の分野に応用。
– 文書管理や組織化の技能を個人のライフマネジメントやフリーランス業務の効率化に適用。応用:
– デジタル化とクラウドベースのツールを活用して、リモートワークやフレキシブルな勤務体系を支援。
– 事務職の能力を用いて、企業の環境配慮や持続可能性イニシアティブの文書化と管理を行う。変更:
– 事務作業の手法やプロセスを変更し、自動化ツールやソフトウェアを活用して効率化。
– 職務内容を見直し、より戦略的な業務や分析業務に重点を置く。拡大:
– 事務職の役割を拡大し、カスタマーサポート、人事、財務など多面的な業務を含むようにする。
– 能力開発やトレーニングプログラムを提供し、事務職員のスキルセットを広げる。縮小:
– 特定の専門分野に焦点を当てた事務職に特化。例えば、法務事務や医療事務。
– より狭い業務範囲に集中し、特定のタスクに高度な専門性を持たせる。代用:
– 人間が行っていた定型的な事務作業をソフトウェアやAIによる自動化で代替。
– 物理的な文書の取り扱いをデジタル文書管理システムで代替。再配置:
– 事務職の人材を他の部署やプロジェクトに再配置し、多様な経験とスキルの活用を図る。
– 事務業務をバーチャルアシスタントやアウトソーシングサービスに再配置して、コア業務にリソースを集中。逆転:
– 紙ベースの文書管理からデジタル化、オンライン共有、クラウドストレージへの完全移行を推進。
– トップダウンではなくボトムアップのアプローチを取り、事務職員からの意見や提案を組織運営に取り入れる。結合:
– 事務職とITサポートを結合し、テクノロジーを活用した効率的な職場環境を作る。
ChatGPT
– 管理業務とクリエイティブ業務(例えば、マーケティング、コンテンツ制作)を組み合わせ、多能工的な職能を持つ事務職を育成。
営業職のオズボーンのチェックリスト
転用:
– 営業職のコミュニケーションスキルをカスタマーサポートや人事面接などの他の業務に転用。
– 営業で培った交渉力をサプライチェーン管理やパートナーシップ構築に活用。応用:
– 営業スキルをオンラインマーケットプレイスやデジタルプラットフォームでの販売に応用。
– CRM(顧客関係管理)ツールやデータ分析を用いて、顧客のニーズをより深く理解し、効果的な営業戦略を立てる。変更:
– 営業のアプローチを変更し、ソリューションセリングやコンサルティブセリングに重点を置く。
– リモート営業やバーチャルプレゼンテーションに移行し、デジタルコミュニケーションの能力を強化。拡大:
– 営業対象の市場や顧客層を拡大し、新しいセグメントや国際市場に進出。
– サービスや製品の範囲を拡大し、クロスセリングやアップセリングの機会を増やす。縮小:
– 特定の製品やサービスに特化した営業に焦点を当てる。
– 地域限定やニッチ市場に特化した営業戦略を採用。代用:
– 伝統的な対面営業をデジタルツールやソーシャルメディアを活用した営業に置き換え。
– AIや自動化技術を用いてリード生成や初期の顧客接触点を管理。再配置:
– 営業チームの構成を見直し、より効果的な地域カバレッジや業界特化のチーム編成に。
– 営業リソースをハイポテンシャル市場や戦略的重要顧客に再配置。逆転:
– アグレッシブな販売手法から顧客主導のアプローチへシフトし、顧客の問題解決や価値提供に焦点を置く。
– プッシュ型の販売戦略からプル型への移行、つまり顧客が自ら製品やサービスに関心を持つようなマーケティング戦略を取り入れる。結合:
– 営業とマーケティングの機能を結合し、統合された顧客体験を提供。
ChatGPT
– 営業活動とデータ分析を組み合わせ、顧客の行動パターンや購買傾向を分析し、よりパーソナライズされた営業アプローチを展開。
まとめ
個人的な意見ですけど、なんだか「もうやってるけど」が8割「なるほどね」が2割な印象です。
9個も考えたらそんなものでしょう。
とりあえず雑プロンプトでも壁打ちにはなりそうです。
よかったらプロンプトパークで実践してみませんか?