AARRR(アー)モデルのマーケティングをChatGPTにさせるプロンプトを例文付きで紹介!
マーケティングのフレームワークはたくさんありますが、多すぎて活用したり覚える時間がない方も多いのではないでしょうか。
ChatGPTを使用することで、大幅な業務効率化が期待できます。
今回はAARRRモデルを使用し、何をすべきかの指針を示すプロンプトを紹介しますのでぜひご参考になさってください。
関連記事:プロンプト集「プロンプトパーク」とは?ChatGPTや他のサービスとも比較!
INDEX
AARRR(アー)モデルとは
AARRRモデルとは、オンラインサービスの成長を5つの段階に分類したフレームワークです。
AARRRは、以下の5つのフェーズの頭文字から成り立ちます。
- Acquisition(獲得):新規ユーザーを獲得するフェーズ
- Activation(活性化):新規ユーザーが製品やサービスを使い始め、その価値を理解するフェーズ
- Retention(継続):活性化したユーザーがサービスを継続して利用するフェーズ
- Referral(紹介):継続利用するユーザーが他のユーザーを紹介するフェーズ
- Revenue(収益化):継続利用しているユーザーから収益を得るフェーズ
関連記事:ビジネス用GPTプロンプト集10選!コピペ可例文付きで紹介
AARRRモデルのプロンプト
#命令文:
あなたは{業種} のプロフェッショナルマーケターです。
AARRRモデルの効果的な施策を以下の{出力フォーマット} 通りに出力してください。
#出力フォーマット:
**Acquisition(獲得)**:
-
-
**Activation(活性化)**:
-
-
**Retention(継続)**:
-
-
**Referral(紹介)**:
-
-
**Revenue(収益化)**:
-
-
#業種:”(ここに業種を記入)”
(ここに業種を記入)の所に業種を書けばAARRRモデルで何をすべきかが出力されます。
業種に関しては、なるべく細かく指定した方がいい出力が得られます。
以下の過程で、徐々に絞ってみます。
飲食業界のAARRRモデル
Acquisition(獲得):
- 地元のイベントやフェスティバルに参加し、出店することでブランドの認知度を高める。
- ソーシャルメディアやGoogleマップのビジネスリスティングを活用して、オンラインでの見つけやすさを向上させる。
Activation(活性化):
- 初回来店の顧客には特別なウェルカムドリンクや割引を提供し、印象的な体験を提供する。
- メニューのQRコードスキャンを通じて、顧客に店内のデジタルメニューにアクセスさせ、インタラクティブな体験を提供する。
Retention(継続):
- ロイヤルティプログラムを導入し、リピート顧客にはポイントや特典を提供する。
- 定期的なニュースレターやSMSマーケティングを通じて、新メニューの紹介や特別なイベントの告知を行い、顧客との接点を保つ。
Referral(紹介):
- 「友達紹介プログラム」を設け、紹介した顧客と新規顧客の両方に割引や特典を提供する。
- SNSでのシェアを促進するために、店内での写真撮影スポットを設置し、ハッシュタグキャンペーンを行う。
Revenue(収益化):
引用元:ChatGPT
- 限定メニューや季節限定の特別料理を導入し、顧客に新しい味覚の体験を提供することで、単価を上げる。
- ケータリングサービスやオンライン注文・配達サービスを展開し、新たな収益源を確保する。
外れてはないですが、抽象的な印象です。
ファミリーレストランのAARRRモデル
Acquisition(獲得):
- 地域の家族向けイベントや学校行事に積極的に参加し、ブランドの認知度を高める。
- ターゲット市場に合わせたFacebookやInstagramの広告キャンペーンを実施し、ファミリー層に特化したプロモーションを行う。
Activation(活性化):
- 初回来店の家族にはキッズメニュー無料サービスやお子様向けの小さなプレゼントを提供する。
- 店内のアンケートに回答した顧客には、次回の来店時に使える割引クーポンを提供し、積極的なフィードバックを促す。
Retention(継続):
- 家族向けの特別イベント(例:母の日、父の日、子供の日など)を定期的に開催し、顧客の再訪を促す。
- 誕生日や記念日などの特別な日に、予約顧客には特別なデザートや飲み物をサービスする。
Referral(紹介):
- 「友達紹介プログラム」を導入し、紹介者と新規顧客の両方に特別な割引やサービスを提供する。
- SNSでの写真投稿を促進するために、店内にフォトジェニックなスポットを設置し、特定のハッシュタグと共に投稿を促すキャンペーンを実施。
Revenue(収益化):
引用元:ChatGPT
- 季節ごとの特別メニューやイベント限定料理を提供し、限定感を出して平均単価を上げる。
- テイクアウトやデリバリーサービスを強化し、店舗外での収益機会を拡大する。
客単価1000円のファミリーレストランのAARRRモデル
Acquisition(獲得):
- 地域コミュニティとの連携を強化し、学校や地域のイベントに参加してファミリーレストランの認知度を上げる。
- 価格帯を強調したデジタルマーケティング戦略を展開し、コストパフォーマンスの高さを前面に出すことで、価格に敏感な顧客層をターゲットにする。
Activation(活性化):
- 初来店の顧客にはワンドリンクサービスや小さなお菓子のプレゼントを提供し、好印象を与える。
- メニューには子供向けプレートやファミリーセットを用意し、家族全員が楽しめるメニュー構成をアピールする。
Retention(継続):
- スタンプカードやポイントシステムを導入し、リピート顧客に割引や無料アイテムを提供する。
- 週替わりや月替わりの特別メニューを提供し、顧客に新鮮さを提供しつつ、定期的な来店を促す。
Referral(紹介):
- 「友達紹介キャンペーン」を実施し、紹介した顧客と新規顧客に割引や特別なオファーを提供する。
- SNSでの写真共有を促すキャンペーンを実施し、顧客がレストランの魅力を自然に共有するように促す。
Revenue(収益化):
引用元:ChatGPT
- サイドメニューやドリンク、デザートなどの追加注文を促すプロモーションを実施し、客単価を高める。
- テイクアウトやデリバリーオプションを充実させ、外食をしない顧客層にもサービスを提供し、収益源を拡大する。
地方郊外にある客単価1000円のファミリーレストランのAARRRモデル
Acquisition(獲得):
- 地元のコミュニティイベント、学校の行事、スポーツクラブと連携し、ファミリーレストランの存在を積極的に宣伝する。
- 地域密着型のオファーを提供し、地元の新聞、コミュニティ雑誌、地方ラジオ局での広告を活用して地域住民にアピールする。
Activation(活性化):
- 地域の特色を活かした限定メニューを提供し、地元民の興味を引く。
- キッズスペースやファミリー向けのイベントを開催することで、家族連れに快適で楽しい食事体験を提供する。
Retention(継続):
- ロイヤルティプログラムやスタンプカードを導入し、繰り返し来店する顧客に対して特典や割引を提供する。
- 地域住民の意見を反映したメニューの更新や改善を行い、地域コミュニティとの繋がりを強化する。
Referral(紹介):
- 紹介プログラムを実施し、既存の顧客が新規顧客を連れてきた場合、両者に特典を提供する。
- 地域の口コミを活用し、SNSやオンラインレビューサイトでのポジティブなレビューを促進するキャンペーンを展開する。
Revenue(収益化):
引用元:ChatGPT
- 季節ごとの特別メニューやイベントを企画し、客単価を向上させる。
- テイクアウトや地域限定のデリバリーサービスを提供し、レストラン外での収益を拡大する。
人口が減少傾向の地方郊外にある客単価1000円のファミリーレストランのAARRRモデル
Acquisition(獲得):
- 地域のシニア市場をターゲットにしたプロモーションを展開し、年配の顧客層の獲得に注力する。
- 地域のイベントや市場、教育機関との連携を深め、地域コミュニティの一部としての存在感を高める。
Activation(活性化):
- 地元の食材や地域に根ざしたメニューを提供し、地域文化との連携を強化することで地域住民の興味を引く。
- 店内の雰囲気を改善し、快適でくつろげる空間を提供することで、特に年配の顧客にとって居心地の良い場所を作る。
Retention(継続):
- 定期的にメニューを更新し、季節ごとの特別料理を提供することで、顧客に新鮮さを提供し、繰り返しの来店を促す。
- 地域の固定客に向けたロイヤルティプログラムを設け、頻繁な来店や長期的な顧客関係を促進する。
Referral(紹介):
- 「友達紹介プログラム」を実施し、紹介した顧客と新規顧客に対して割引や特典を提供する。
- 地域のコミュニティグループや組織と連携し、グループでの来店を促進するキャンペーンを実施する。
Revenue(収益化):
引用元:ChatGPT
- 地元の産品を利用した特産品販売や特別セットメニューを提供し、客単価の向上を図る。
- 地域外からの観光客をターゲットにしたパッケージ(例:食事券と地元の観光スポットの割引チケット)を提供し、新たな顧客層の開拓を試みる。
MECEで回答の精度をあげてみる
MECEとは「漏れなくダブりなく」と言った意味で使用されます。
プロンプトも回答を2つずつ出力するフォーマットから、数を指定しないスタイルに切り替えました。
関連記事:ChatGPTにMECEな考え方をさせて回答の精度をあげるプロンプトを例文付きで紹介
プロンプト
#命令文:
あなたは{業種} のプロフェッショナルマーケターです。
AARRRモデルの効果的な施策をMECEに出力してください。
#出力フォーマット:
**Acquisition(獲得)**:
**Activation(活性化)**:
**Retention(継続)**:
**Referral(紹介)**:
**Revenue(収益化)**:
#業種:””
これを「人口が減少傾向の地方郊外にある客単価1000円のファミリーレストラン」で行います。
Acquisition(獲得):
- 地域コミュニティとの連携: 地元のイベントや学校、自治体と連携し、地域住民への露出を増やします。
- ローカルSEOの強化: 地域に特化したキーワードを使用し、検索エンジンでの可視性を高めます。
- SNSマーケティング: 地元密着型のコンテンツを用いて、FacebookやInstagramで地域住民との関わりを深めます。
Activation(活性化):
- 限定メニューの提供: 地域限定や季節限定の特別メニューを提供し、訪問の動機を創出します。
- 初回特典の導入: 初めて来店する顧客に対して割引や無料のデザートを提供し、良い第一印象を与えます。
- 店内の雰囲気作り: 快適で心地良い内装や、子供向けの遊び場を設置して、ファミリー層の利用を促進します。
Retention(継続):
- ロイヤリティプログラム: ポイント制度やスタンプカードを導入し、リピート来店を促します。
- 定期的なイベント開催: 例えば家族向けのイベントや地元食材を使った特別ディナーなどを開催し、定期的な来店理由を提供します。
- フィードバックの活用: 顧客の声を積極的に聞き、サービスやメニューの改善に反映させることで顧客満足度を高めます。
Referral(紹介):
- 紹介プログラム: 顧客が新しい顧客を紹介した場合、両者に特典を提供します。
- ソーシャルメディアキャンペーン: 顧客に店の写真や体験をSNSでシェアするよう促し、自然な口コミを生成します。
- 地域連携による紹介: 地域の他のビジネスや団体と連携し、相互紹介を行います。
Revenue(収益化):
引用元:ChatGPT
- クロスセリングとアップセリング: サイドメニューやドリンクの提案を通じて、一人当たりの平均単価を高めます。
- 特別イベントやテーマナイト: 特別なディナーやイベントを開催し、通常より高い価格設定で利益を増やします。
- テイクアウトとデリバリーサービス: 地域の人口減少に対応し、店外での消費機会を提供します。
どこかに漏れはありそうですが、端的にやるべきことを教えてくれています。
メタ認知プロンプトで精度を上げてみる
メタ認知プロンプトとは、ChatGPTが自ら回答を考え直すように促すプロンプトのことです。
上記のAARRRモデルのプロンプトにメタ認知を挟むことで精度が上がるのかを試してみます。
関連記事:メタ認知プロンプト(MP)でChatGPTの能力を向上させる手法を例文付きで紹介!
#命令文:
あなたは{業種} のプロフェッショナルマーケターです。
AARRRモデルの効果的な施策を以下の{出力フォーマット} 通りに出力してください。
成果物を生成する前に、本当に適切かどうかをもう一度考え直した上で生成してください。
生成した後で、成果物に対する自己評価を行ってください。
#出力フォーマット:
考え直す前:
**Acquisition(獲得)**:
**Activation(活性化)**:
**Retention(継続)**:
**Referral(紹介)**:
**Revenue(収益化)**:
考え直した後:
**Acquisition(獲得)**:
**Activation(活性化)**:
**Retention(継続)**:
**Referral(紹介)**:
**Revenue(収益化)**:
**自己評価**:
#業種:”人口が減少傾向の地方郊外にある客単価1000円のファミリーレストランのAARRRモデル”
考え直す前:
Acquisition(獲得):
- 地域コミュニティとの連携を強化し、ローカルイベントへの参加やスポンサーシップを通じて知名度を高める。
- SNSを活用した地元密着型のマーケティングを行う。特に地元の特色を活かした料理の紹介や、限定メニューの告知など。
Activation(活性化):
- 初回来店者に特別割引やワンドリンクサービスを提供し、来店のハードルを下げる。
- メニューの多様化や季節ごとの特別メニューを提供して、客の関心を引き付ける。
Retention(継続):
- ポイントカードやスタンプカードの導入でリピート率を高める。
- 定期的な顧客満足度調査を実施し、フィードバックをもとにサービスの改善を図る。
Referral(紹介):
- 紹介プログラムを設け、友人や家族を連れてきた顧客には割引や特典を提供する。
- 地域の口コミサイトやSNSでの評判を活かし、オンラインでの口コミ拡散を促進する。
Revenue(収益化):
- セットメニューやドリンクバーなど、平均客単価を上げるためのメニュー構成を工夫する。
- 特別な日(誕生日や記念日)に特典を提供し、特別な体験を通じて収益を増やす。
考え直した後:
Acquisition(獲得):
- 地域の住民や訪問者に向けた無料サンプル提供やオープンハウスイベントを開催する。
- 地域の観光案内所やホテルと提携し、レストランのクーポンを配布する。
Activation(活性化):
- 食材の産地や料理のストーリーをメニューに記載し、地域性を強調した体験を提供する。
- 初回訪問者に対しては、次回使える割引券を配布し、再来店を促す。
Retention(継続):
- 誕生日や記念日に特別なメニューやデザートを提供し、特別感を演出する。
- レギュラーカスタマーを対象にしたロイヤルティプログラムを導入し、長期的な顧客関係を構築する。
Referral(紹介):
- レビュー投稿を促すキャンペーンを行い、優れたレビューを投稿した顧客には特典を提供する。
- 地域のコミュニティイベントや学校行事に積極的に参加し、地域に根ざした存在となる。
Revenue(収益化):
- テイクアウトやデリバリーサービスの導入を検討し、顧客層の拡大を図る。
- 季節ごとの限定メニューやイベントを定期的に開催し、訪問の理由を提供する。
自己評価:
ChatGPT
考え直し後のプランは、地方郊外の人口減少傾向という特殊な状況に更に配慮し、地域コミュニティとの結びつきを重視しています。特に、地域性を強調したアプローチや、地域の観光施設との連携は、顧客獲得と継続的な来店促進に効果的でしょう。また、レビューキャンペーンやロイヤルティプログラムの導入は、顧客のエンゲージメントを高める上で重要です。ただし、実際の収益化策は具体的な店舗の状況や顧客層に応じて最適化する必要があります。全体として、地域に根差したサステナブルな成長戦略を提案できていると自己評価します。
経験則で、根拠があるわけではないのですが自画自賛している時は少し失敗な気がします。
世の中には、だいたい何かしらの留意点はあるはずなので。
まとめ
AARRRモデルでは、前提条件がしっかりすればするほど具体案ができます。
前提条件の入力が面倒で、プロンプトそのものまで考える時間がないという方は、プロンプトパークを訪れてみてはいかがでしょうか。