何も思いつかない・思い出せない時に役に立つGPTプロンプト集!
何かしないといけないのに何も思いつかない、なんか頭が働かない、何もアイデアが出てこないといった状況は誰しもが直面すると思います。
そのような時には、AIに相談することでスムーズにスタートを切ることができます。
ただ相談するだけで割といい答え方をしてくれるのですが、中でも強力なプロンプト(AIへの指示や質問)を紹介します。
関連記事:プロンプト集「プロンプトパーク」とは?他のサービスにはないメリットを紹介!

INDEX
ゴールシークプロンプト
キング・オブ・アイデアプロンプトです。
目的は決まっているものの具体的な内容は何も決まっていないという時に役に立つプロンプトです。
注意点としては、回答をくれる訳ではなく、回答を出してくれるようなプロンプトを作成するプロンプトであるということですが、会話を進めながら作成していくので、途中でいいアイデアが出てきたりします。
関連記事:GPTのゴールシーク(Goal Seek)プロンプトとは?使い方や例文を実践して解説
あなたは優秀なプロンプトエンジニアです。
最高のChatGPTへのプロンプトを一緒に考えてください。
以下のプロセスに従ってください。
1. まず最初に、何についてのプロンプトであるかを私に確認してください。
私が質問の答えを提供するので、次のステップを経て、継続的な反復を通じて改善してください。
2. 私の入力に対して、3つのセクションを生成してください。
A. 改訂されたプロンプト(書き直したプロンプトを提示。明確、簡潔で、簡単にあなたが理解できるもの)
B. 提案(プロンプトを改善するために、プロンプトに含めるべき詳細を提案してください)
C. 質問(プロンプトを改善するために必要な情報を、私に尋ねてください)
3. このプロセスは、私があなたに追加情報を提供し、あなたが改訂されたプロンプトセクションのプロンプトを更新します。
私が「完了」というまで続けてください。


承知しました。まずは、どの主題でプロンプトを考えるか教えていただけますか?例えば、特定の分野の知識、創作物のアイディア出し、あるいは具体的な問題解決など、幅広いトピックが考えられます。
プロンプトパーク(GPT-4)

承知しました。何も思いつかない時のためのプロンプトを作成するということですね。では、以下のように進めましょう。
A. 改訂されたプロンプト 「何も思いつかないときにインスピレーションを得るためのプロンプト作成」
B. 提案
- プロンプトが具体的な活動に使用されるか、より抽象的な思考を刺激するためのものかを明記する。
- 参照できる事例や、成功した場合の結果を提供する。
- 対象となるユーザー層を特定する(例: 作家、画家、音楽家など)。
C. 質問
プロンプトパーク(GPT-4)
- このプロンプトのメインの活用シーンはクリエイティブな活動に限定されますか、それとも日常の何気ない瞬間やビジネスのアイデア出しにも使用したいですか?
- 使用するユーザー層について、特にターゲットとしているグループはありますか?
- インスピレーションを得るためのプロンプトに使用してほしい具体的な要素(ワード、シナリオ、質問など)があれば教えてください。
このようにGPTからの質問に答え続けることで、理想のプロンプトに近づいていきます。
メリットは非常に役に立つ上にどのような状況でも使えることです。
もしかしたら一番使っているかもしれません。
一方でデメリットとして、どうしても答えが出るまでに時間がかかってしまいます。
AIにブレストさせるプロンプト
AIにその分野の専門家になりきってもらって、GPTの中で話し合ってもらうプロンプトです。
こちらでやることはルールを決めるだけです。
関連記事:GPTの中で専門家に議論をさせて意見を客観的に見るプロンプト(例文付き)
#前提:
{議題} に詳しい2人の専門家に以下の{議題} について議論をしてもらいます。
#登場人物の性格:
専門家A:{議題} に対して肯定的
専門家B:{議題} に対して否定的
#ルール:
専門家Aと専門家Bが交互に話し合います。
それぞれ3回発言したら終了とします。
#指示:
議論している過程を出力してください。
その後で、専門家A、専門家Bの意見の概要を出力してください。
注釈や繰り返しは不要です。
#議題:"(ここに議題を入力)"
上記の「3回」を5回にしたり、肯定派と否定派だけでなく中間の意見を言わせる人をもう1人召喚したり、あえて専門家ではなく一般人を召喚したりと色々なルールを決めたら後は見ているだけでOKです。
今回は例として「何もアイデアが浮かばない時の対処法」を議論してもらいます。
よく考えたら「何もアイデアが浮かばない時の対処法」に肯定も否定もないですが、なんとかなります。

専門家A(肯定的):
アイデアが浮かばないときには、まずは環境を変えることが有効です。普段とは違う場所に移動することで、新たな刺激を受け、創造性が刺激されることが多いです。カフェでコーヒーを飲みながら、または自然の中でリラックスすることで、ふとした瞬間にアイデアが閃くかもしれません。専門家B(否定的):
しかし、ただ環境を変えても、根本的な問題は解決しないことが多いです。アイデアが出ないのは環境のせいだけではなく、疲労やストレス、情報過多など、内面的な問題が原因である場合も考えられます。だからといって環境を変えることが、必ずしもアイデアを生むとは限らないのです。専門家A(肯定的):
もちろん、内面的な要因も無視できませんが、環境を変えることで意識的にリフレッシュを図る試みは有効です。また、アイデアを生むためには、他人との交流やコラボレーションも大切です。他の人とアイデアを共有し、フィードバックを得ることで、思考が拡がり、新しい視点が得られることもあります。専門家B(否定的):
交流が常にプラスに働くとは限りません。他人からの意見が逆に創造性を阻害することもあります。また、他人と協力することで生じるプレッシャーや意見の対立も、アイデアを出すプロセスを妨げる可能性があります。アイデア出しは、時として静かな独創性が必要です。専門家A(肯定的):
もちろん、単純な解決法ではないことは認めますが、何もせず悩んでいるよりは行動を起こすことが重要です。アイデアメモを持ち歩く、ブレーンストーミングを行う、あるいは自分の得意分野から少し外れた新しいことに挑戦してみるなど、積極的に行動に出れば、新たなアイデアやインスピレーションを得られる確率は高まります。専門家B(否定的):
行動は大事ですが、行動すること自体が目的になってはいけません。大切なのは、質の高いアイデアをどのようにして生み出すかです。時にはじっくりと自身の内面と向き合い、深層心理からアイデアを引き出す時間が必要なのです。過剰なアクティビティはかえって邪魔になることもあります。専門家Aの意見の概要:
アイデアが出ないときは環境を変えることで新たな刺激を受けたり、リフレッシュを図ることが有効。他人との交流やコラボレーションでフィードバックを得ることが新しいアイデアの源泉になる。積極的な行動や異なる試みはアイデアやインスピレーションを生む。専門家Bの意見の概要:
プロンプトパーク(GPT-4)
ただ環境を変えたり他人との交流に頼ることが必ずしもアイデアを生むとは限らず、逆効果になることもある。質の高いアイデアを生むには内面と向き合う時間が必要。過剰なアクティビティはかえってアイデアを生むプロセスを妨げる可能性がある。
色々な考え方に触れられるのでアイデアを出すヒントになることが多くあります。
オズボーンのチェックリスト
オズボーンのチェックリストとは、アメリカの経営コンサルタントである、アレクサンダー・F・オズボーンという方によって提唱されたアイデア発想法です。
主にビジネスシーンで何も思いつかない時に使用され、そのビジネスの商品やサービスを以下の9つの視点から分析します。
- 転用:他の目的や用途に転用できないか
- 応用:他の分野で応用できないか
- 変更:形状や構造、機能を変更できないか
- 拡大:大きさや量を増やせないか
- 縮小:大きさや量を減らせないか
- 代用:別の材料や方法に置き換えられないか
- 再配置:配置や順序を変えられないか
- 逆転:上下、前後、左右、時間などを逆転できないか
関連記事:オズボーンのチェックリストの例を無限に作れるChatGPTのプロンプトを紹介
プロンプトは以下のようなものです。
#命令文:
以下の{ビジネス} をオズボーンのチェックリストに従って分析してください。
出力は{出力フォーマット} に従って作成してください。
#出力フォーマット:
転用:
応用:
変更:
拡大:
縮小:
代用:
再配置:
逆転:
結合:
#ビジネス:”(ここに入力してください)”
例として「何も思いつかない人に対するコンサルティング」としてみます。

転用:
- 他のコンサルティング業界の実績を何も思いつかない人へのコンサルティングに活かす。
- 企業のアイデア生産の手法を個人レベルで応用する。
応用:
- テクノロジーの進歩を利用して、オンラインでインタラクティブなブレインストーミングセッションを行う。
- クリエイティブな思考トレーニングプログラムを開発して適用する。
変更:
- セッションの形式や方法論を変更することで、より創造性を刺激する。
- チームでのコンサルティングではなく、個人にフォーカスしたサービスを提供する。
拡大:
- コンサルティングの対象を、ビジネスだけでなく、アーティストや作家などのクリエイティブな職業にまで広げる。
- サービスを国際的に提供し、異なる文化的背景からのアイデアを組み入れる。
縮小:
- 何も思いつかない人を特定の分野や問題に特化させる。
- プロセスをシンプルにし、最小限の手順でアイデアを創出できるようにする。
代用:
- 伝統的なフェイス・トゥ・フェイスのセッションの代わりに、バーチャルリアリティを利用した没入型の環境を提供する。
- ペンと紙に代わって、デジタルドローイングツールやブレインストーミングソフトウェアを使用する。
再配置:
- コンサルティングプロセスのステップを再構成して、新たな視点からのアイデア生成を促す。
- コンサルティングを受ける人同士で知識や経験を交換するワークショップを設ける。
逆転:
- 通常は避けられる「悪いアイデア」を出すことから始め、それを改善していく逆転のアプローチをとる。
- ポジティブな結果を目標とするのではなく、失敗をもっとも避けるべき結果と定義し、それをいかに避けるかにフォーカスする。
結合:
プロンプトパーク(GPT-4)
- アイデア生成に関する複数のメソッドやツールを組み合わせて、ユニークなコンサルティングパッケージを提供する。
- 他の専門家(心理学者、産業デザイナーなど)と協力して、クロスファンクショナルなチームを形成し、多角的なコンサルティングサービスを提供する。
色々出てきますね。
なぜなぜ分析プロンプト
トヨタ生産方式で有名な、原因が思いつかない時に「なぜ」を5回繰り返して真因を追求する手法ですが、何も思いつかない時に「なぜ」と言われたところで何も思いつかないのでAIに5回分全てやってもらいます。
関連記事:トヨタの生産方式なぜなぜ分析をGPTにやらせるとうまくいくのか検証(プロンプト例文付き)
命令:
以下の{プロセス} に従って{出力フォーマット} 通りに回答を生成してください。
#プロセス:
ステップバイステップで考えてください。
{問題点} に対して1度回答を出力します。これを「回答1」 とします。
「回答1」 に対してさらになぜそのようなことが起こったのか質問文を生成します。これを「質問文1」 とします。
「質問文1」 に対する回答を生成します。これを「回答2」 とします。
「回答2」 に対してさらになぜそのようなことが起こったのか質問文を生成します。これを「質問文2」 とします。
上記のプロセスを「回答5」 まで生成する必要があります。
それぞれの出力は100字程度で行います。
説明や注釈は不要です。
#出力フォーマット:
{問題点}:
回答1:
質問文1:
回答2:
質問文2:
回答3:
質問文3:
回答4:
質問文4:
回答5:
#問題点:”(ここに問題点を入力)”
問題点を「AIを何に使うのかのアイデアが全く出てこない」と仮定して行ってみます。

{問題点}: AIを何に使うのか、アイデアが全く出てこない
回答1: AIは様々な分野で活用されており、データ分析、顔認識、自然言語処理、自動運転などがあります。
質問文1: なぜこのように多岐にわたる分野でAIが活用されているのですか?
回答2: AIの学習能力と処理速度が人間のそれを超えるため、複雑で大量のデータを処理するタスクに特に向いています。
質問文2: AIの学習能力と処理速度が人間を超える要因は何ですか?
回答3: AIは大量のデータからパターンを認識し、アルゴリズムの最適化を通じて学習するコンピュータシステムであるからです。
質問文3: AIはどのようにして大量のデータからパターンを認識し、学習するのですか?
回答4: 深層学習などの技術を使用し、何層にも重なったニューラルネットワークを通じてデータを解析し、特徴を抽出することで学習します。
質問文4: 深層学習がデータの特徴を抽出するメカニズムは具体的にどのように機能するのですか?
回答5: 多層に積み重なるニューラルネットワークが各層で異なる特徴を抽出し、層を深くすることでより抽象的な特徴を学習するように設計されています。
プロンプトパーク(GPT-4)
思ってたのと違いますが、こういうアプローチもあるということでしょう。
強制連想マトリクスプロンプト
強制連想マトリクスとは、2つの異なるカテゴリーを組み合わせて新しいアイデアを生み出す発想法です。
表の交点から新しいアイデアを導き出す手法です。
関連記事:【強制連想法】マトリクス表をGPTに作らせるプロンプトを例文付きで紹介
#条件:
あなたは優秀なクリエイティブを持つアイデアマンです。
以下の{条件} に従って、{出力フォーマット} の通りにマトリクス表を作成してください。
#条件:
ステップバイステップで考えてください。
{変数X} の要素を3つ考えて、{X1} {X2} {X3} とおきます。これらは行のヘッダーとなります。
{変数Y} の要素を3つ考えて、{Y1} {Y2} {Y3} とおきます。これらは列のヘッダーとなります。
{変数X} の要素と{変数Y} の要素からマトリクス表を作成します。
それぞれのヘッダーを掛け合わせて斬新なアイデアを考えてください。
中の9マスを全て埋める必要があります。
#出力フォーマット:
| | {X1} | {X2} | {X3} |
| {Y1} | | | |
| {Y2} | | | |
| {Y3} | | | |
変数X=""
変数Y=""
XとかYとかを使う必要はないのですが、今回は「生成AI」と「昭和に流行ったもの」を掛け合わせてみます。

表の部分だけ切り取ります。

まとめ
このようにGPTなどの大規模言語モデル(LLM)と言われるAIは、実は完璧な答えを出すよりもアイデアの壁打ちとして使うことができます。
プロンプトの作成自体は少し面倒ですが、プロンプトパークにあるかもしれないのでぜひ見てみてはいかがでしょうか。
関連記事:プロンプト文例集「プロンプトパーク」の使い方・おすすめの人を紹介!
