ChatGPTが使えない?途中で止まった時の対処法や活用のコツを解説
ChatGPTは世の中で話題になっているものの、上手に使いこなしている人と使い方がいまいちわからない人にわかれてしまっています。
結果として「ChatGPTは使えない」という意見も散見されます。
今回はChatGPTを上手に活用するコツと、最もよく起こるエラーである「途中で止まる」という現象について解説しますので、ぜひ最後まで読んでご参考になさってください。
AI時代、もっと複雑なAIが出てくることも考えられますので、取り残されないようにしましょう。
関連記事:AGIとは?Google DeepMindの論文「AGI(汎用人工知能)のレベル」を読むために必要な知識について解説
INDEX
ChatGPTが途中で止まる理由
まずはChatGPTの最も頻発するエラーである「途中で止まる」という現象について解説します。
途中で止まるのは、以下のような理由が挙げられます。
- アクセスが集中している
- 回答が長すぎる→解決してそうです。
- 質問を連続しすぎている
アクセスが集中している
この問題が最も深刻です。
自分の力では防ぎようがないからです。
質問をしても何も反応がなかった場合などに過度なアクセスが考えられます。
対策としては「ブラウザをリロードする」などが挙げられます。
ブラウザから使用するとどうしても不安定になりがちですが、スマホアプリだと快適に動く傾向にあるようです。
回答が長すぎる
ChatGPTには文字数制限のようなものがあります。
厳密に言えば、文字数ではなくトークン制限ですが、一度4,096トークンまでの出力しか行なえないようになっています。
アルファベットに換算すると、おおよそ1単語あたり1トークン消費します。
日本語で使用すると消費するトークンも大きくなってしまい、ひらがなやカタカナだと1文字1トークン、漢字だと1文字で2〜3トークン消費します。
トークン制限に引っかかってしまった場合の対処法は「続けるように指示をする」というのが最も効果的でしたが、自動で生成を続けるようになっています。
無料版のGPT-3.5ではボタンを押さないといけませんが、同じGPT3.5でも有料版では自動生成してくれます。
質問を連続しすぎている
通常はあまり起こらないのですが、ブラウザの拡張機能などを使用していると起こりやすくなります。
時間をおいてまた質問すれば問題はありません。
ChatGPTの活用のコツはプロンプト
ChatGPTが使えない理由として次に挙げられるのが「期待した回答をしてくれない」というものがあります。
このことに関しては、「質問の仕方を改良する」という方法で、回答の精度がかなり上がります。
ChatGPTに限らず、生成AIに対する質問や指示を「プロンプト」といいますが、このプロンプトのコツを意識するだけで精度が格段に上がります。
関連記事:ChatGPTのプロンプトとは?作成のコツや活用できる例文も紹介
具体的に聞く
AIに限らず人間にも言えることですが、例えば「料理を教えて」と言われても「何の料理なのか」「どういうシチュエーションで作る料理なのか」そもそもレシピなのか美味しい料理の名前を教えて欲しいのか、いまいちはっきりせず回答に困ってしまいます。
AIも同様に混乱してしまいますので「家庭で作れる簡単な安い材料でできる料理の作り方を教えて」といった、具体的な指示を出す必要があります。
長文を避ける
もう少し踏み込んでみましょう。
「家庭で作れる簡単な安い材料でできる料理の作り方を教えて」ぐらいであればChatGPTも回答してくれますが、長文はなるべく避けて箇条書きにしてあげた方がAIも困らずに済みます。
例えば以下のような聞き方です。
以下の条件を満たす料理の作り方を1つ教えてください
・家庭で作れる
・簡単
・安い材料を使用
このような聞き方だとさらに性能がアップします。
さらに「1つ」と個数も指定してあげることも大事です。
2〜3つの案が欲しい場合に応用がききます。
指示と条件を分ける
この料理の例で、さらに踏み込んでいきましょう。
ChatGPTは「#」でテキストの目的を判断します。
このことを意識すると以下のようなプロンプトになります。
関連記事:ChatGPTのプロンプトで使われる#などの記号の意味や活用方法を解説!
#命令
以下の条件を満たす料理の作り方を1つ教えてください
#条件
・家庭で作れる
・簡単
・安い材料を使用
これでかなり精度の高い回答が得られるのではないでしょうか。
面倒だと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、この聞き方を意識しておくとさらに応用させた使い方ができます。
以下のように、継ぎ足してさらに絞ることができるからです。
#背景
・急にホームパーティーを開くことになった
・普段料理をしない
・調理器具は包丁とフライパンしかない
#命令
以下の条件を満たす料理の作り方を1つ教えてください
#条件
・家庭で作れる
・簡単
・安い材料を使用
これでさらに精度をあげることができます。
ちなみにここでいう「背景」や「条件」は変数にあたる部分です。つまり、変わることがあります。
変数は{}などの記号で囲むと、変数内を変えるだけで回答も変わります。
#背景
・急にホームパーティーを開くことになった
・普段料理をしない
・調理器具は包丁とフライパンしかない
#命令
この{背景}で以下の{条件}を満たす料理の作り方を1つ教えてください
#条件
・家庭で作れる
・簡単
・安い材料を使用
似ているけど若干違うシチュエーションでも簡単に変更可能です。
このようにプロンプトは使い方次第でどのようにも応用可能です。
ぜひ設計されつくしたプロンプトを体感してみてはいかがでしょうか。