ChatGPTの文字数制限は?突破用のプロンプトも例文付きで解説
使いこなせれば便利なChatGPTですが、途中で止まったという経験をしたことのある方もいらっしゃるでしょう。
その原因は、文字数制限かもしれません。
今回は、ChatGPTの文字数制限と、突破するプロンプトも紹介しますので、ぜひ参考にされてください。
関連記事:プロンプト集「プロンプトパーク」とは?ChatGPTや他のサービスとも比較!
INDEX
ChatGPTの文字数制限
厳密に言うと、ChatGPTは文字数制限ではなく「トークン」で制限されます。
ChatGPTが一度に処理できるのは4,096トークンまでです。
1トークンは、アルファベットに換算すると1単語ほど、ひらがなカタカナでは1トークン1文字程度、漢字だと1文字1〜3トークン消費します。
日本語の場合、漢字の割合などにもよりますが、2,500文字程度であると考えられます。
関連記事:ChatGPTの日本語プロンプトの使い方を例文付きで解説
文字数を突破する方法
通常は、長いテキストの場合分割して入力したり、出力が止まった場合は「続き」というプロンプトで文字数制限に対処できます。
しかし今回は、トークンを節約する方法で突破したいと思います。
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冗長な表現をなくす
ChatGPTの書く文章は、どこかまどろっこしいというか冗長な時がよくあります。
そこでよく使われるのが、以下のような文章です。
“No repeat, no remarks, only results, in Japanese”
「注釈、説明、繰り返しは不要。結果のみ出力してください」
日本語、英語のどちらでも構いませんが、これで回答に対する答えのみの出力が可能となります。
プロンプトを節約するプロンプト
下記の文章を最大限圧縮してトークンを節約してください。
人間がわからなくても機械がわかればいいです。
(ここにコピペ)
サンプルとして、以下の文章をChatGPTさえわかればいい文章にしてみましょう(ちなみに446文字です)。
GX(グリーントランスフォーメーション)は、脱炭素社会を実現するための
経済社会システム全体の変革を進めます。
これは、化石燃料に依存する従来のエネルギーシステムから、クリーンで持続可能な
エネルギー源に移行するプロセスを表わしています。
以下に GX の具体的な例を挙げてみましょう:
再生可能エネルギーの促進: GXは太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーの普及を推進します。
これにより、温室効果ガスの排出を削減し、持続可能なエネルギー供給を実現します。
電動車の普及: GXは電動車の導入を奨励し、内燃機関車から電動車への移行を促進します。
エネルギー効率の向上: GXはエネルギー効率の向上を推進し、産業プロセスや建築物における
エネルギーの無駄を減らします。これにより、エネルギーの持続可能な利用が促進されます。
環境への配慮: GX は環境への配慮を優先し、生態系への悪影響を考慮するための取り組みを含みます。
GXは、持続可能な未来を築くために経済と環境を調和させるための重要な取り組みです。
出力結果
GX脱炭素、化石燃料→持続エネルギー。再生エネ普及、温室ガス↓。電動車奨励、内燃→電動。エネ効率↑、無駄↓。環境配慮、生態系影響。経済・環境調和取り組み。
Written with ChatGPT
77文字まで圧縮できました。
きちんと理解できるのか、チャットをリセットして上記の文章について聞いてみます。
プロンプト
GX脱炭素、化石燃料→持続エネルギー。再生エネ普及、温室ガス↓。電動車奨励、内燃→電動。エネ効率↑、無駄↓。
環境配慮、生態系影響。経済・環境調和取り組み。
問題点は?
ChatGPTの回答
述べられているGX(脱炭素)、化石燃料から持続可能なエネルギーへの転換、再生可能エネルギーの普及、温室ガスの削減、電動車の奨励、内燃機関から電動への移行、エネルギー効率の向上、無駄の削減、環境への配慮、生態系への影響、経済と環境の調和など、持続可能な開発に向けた取り組みについて述べられています。しかし、このアプローチにはいくつかの問題点や課題が存在します。
1. 技術と資源の制約:持続可能なエネルギーへの移行は、新たな技術の開発と大規模なインフラストラクチャー投資を必要とします。また、再生可能エネルギーへの依存は、希少な資源(例:レアメタル)に依存する可能性があります。
2. 電動車への移行:内燃機関車両から電動車への移行は、自動車産業に大きな影響を与える可能性があり、電動車の充電設備や電力供給の拡充が必要です。
3. エネルギー供給の信頼性:再生可能エネルギー源は気象条件に依存するため、エネルギー供給の信頼性に課題が生じることがあります。エネルギーストレージ技術の発展が求められます。
4. 雇用と産業の変化:炭素削減のための取り組みは一部の産業を減少させ、新たな雇用機会を創出する可能性がありますが、雇用のシフトやスキルの不一致が問題となることがあります。
5. 環境への影響:再生可能エネルギーの設置や電動車の製造には環境への影響があることがあります。例えば、風力発電の風車の設置地点や、リチウムイオン電池の材料採掘に伴う環境への影響が挙げられます。
6. 財政的負担:持続可能なエネルギーへの移行には膨大な費用がかかることがあり、財政的な負担が国や企業にかかる可能性があります。
7. 社会的側面:エネルギー転換に伴う社会的な影響や、エネルギー貧困の問題が浮上することがあります。
これらの問題点を克服するためには、継続的な研究と開発、政策の調整、国際的な協力が必要です。持続可能な開発への取り組みは多くの利点をもたらす一方で、課題やリスクも考慮しながら実施されるべきです。
Written with ChatGPT
思ったよりも理解していました。
要約して英訳する
まずは、先ほどと同じ文章を要約します。
出力結果
GX(グリーントランスフォーメーション)は、脱炭素社会への移行を促進し、再生可能エネルギーの普及、電動車の導入、エネルギー効率の向上、環境への配慮など、持続可能な経済社会システムの変革を通じて、クリーンで持続可能なエネルギー源への移行を目指す取り組みです。これにより、温室効果ガスの排出を削減し、持続可能なエネルギー供給を実現し、生態系への影響を考慮しつつ、持続可能な未来を築くことを目指しています。
Written with ChatGPT
これで200文字です。
「この文をGPTだけがわかる文に変えてください」これでさらなる圧縮を試みます。
GX(グリーントランスフォーメーション)は、持続可能なエネルギー源への移行を進め、温室効果ガス削減や電動車普及など、経済社会の変革を通じて環境への配慮を推進します。
Written with ChatGPT
82文字です。まだまだいけるはずです。
英訳させてみます。
GX is a transition from fossil fuels to renewable energy. It includes promoting renewable energy, electrifying transportation, improving energy efficiency, and considering the environment.
Written with ChatGPT
62トークンまで減らすことができました。
関連記事:ChatGPTでビジネス英語のメール作成におすすめのプロンプトを紹介!
文章を分ける方法
上記の圧縮プロンプトもなかなか面白くはありますが、一手間かかる感じは否めません。
やはり文章を分割した方が早い場合もあります。
その場合は入力の際、文章の切れ目(章や段落が変わるところなど)で分割してください。
中途半端なところで分割すると、前後の意味が通らないことが時々あります。
関連記事:ChatGPTに論文を要約させるプロンプトを例文付きで紹介
最後に。逆にプロンプトを無駄遣いする
ここから会話をしていくと割と面白いことになります。